新発田市にお住まいの方も、これから新発田市を訪れてみたいと思っている方も、「新発田市って何が有名なの?」と気になることはありませんか?
城下町として栄えた歴史ある街、新発田市には実は全国に誇れる魅力的なスポットや特産品がたくさんあります。
子育て中のママの視点から、新発田市で本当に有名で価値のあるものを厳選してご紹介します。
歴史好きの方にも、温泉好きの方にも、グルメ好きの方にも、きっと「へえ、そうなんだ!」と思っていただける情報をお届けできると思います。
この記事では、新発田市の有名なものについて、地元ママの目線で実際に確認できる情報をもとに詳しくご紹介します。
新発田市が全国に誇る歴史的名所
新発田市の歴史的魅力について、実際に足を運んで感じられる価値をご紹介していきます。
江戸時代から続く城下町の面影が、現在でもしっかりと受け継がれているのが新発田市の大きな特徴です。
日本唯一の3匹鯱『新発田城』の魅力
新発田市で最も有名な歴史的建造物といえば、間違いなく『新発田城』です。
新発田城は初代新発田藩主溝口秀勝が1598年に築城を開始し、3代宣直の時代に完成した平城です。
国重要文化財の表門と隅櫓
新発田城で特に注目していただきたいのが、現在も当時のままの姿で残されている「表門」と「旧二ノ丸隅櫓」です。
これらは国の重要文化財に指定されており、新潟県内で江戸時代の城郭建築が現存するのは新発田城だけとなっています。
表門は美しい海鼠壁で仕上げられた2階建ての櫓門で、実戦的な構造が特徴的です。
間近で見ると、白と黒が美しいコントラストを描く海鼠壁の技術の高さに驚かされます。
日本100名城としての価値
新発田城は「日本100名城」にも選ばれており、特に復元された三階櫓は全国でも新発田城だけに見られる大変珍しいものです。
丁字型の屋根に3匹の鯱を配するという独特の構造で、一般的に1つの建物には鯱は2匹しか配されないため、これは本当に貴重な建築物です。
現在、城址の一部は自衛隊駐屯地となっているため、三階櫓は堀越しに眺める形になりますが、その特徴ある外観は一見の価値があります。
- 住所:新発田市大手町
- 開園時間:9:00~17:00(4月~11月)
- 冬期:12月~3月は閉鎖
- 入場料:無料
- 駐車場:新発田城址公園駐車場(普通車10台)、アイネス新発田駐車場(163台)
赤穂義士『堀部安兵衛』ゆかりの地
新発田市は、赤穂義士として有名な『堀部安兵衛』の生誕地としても全国的に知られています。
忠臣蔵の物語で中心的な役割を果たした堀部安兵衛が、実は新発田の出身だったということをご存知の方は意外と少ないかもしれません。
新発田城前の銅像と生誕地
新発田城本丸表門の前には、江戸の方向を見つめる凛々しい堀部安兵衛の銅像が立っています。
この銅像は市民の寄進によって建てられたもので、その台座の後面には数百人に及ぶ寄進者の名前が刻まれており、地元の方々に愛されていることがよくわかります。
堀部安兵衛は1670年、新発田藩士中山弥次右衛門の長男として新発田城下外ヶ輪中山邸で誕生しました。
現在の県立新発田病院右手には「堀部安兵衛誕生の處」の碑が建てられており、歴史ファンの方が多く訪れています。
長徳寺と義士祭
堀部安兵衛の生家である中山家の菩提寺『長徳寺』には、「堀部安兵衛手植えの松」や義士堂があります。
長徳寺は中山家とゆかりの深いお寺として知られています。
毎年12月14日には、赤穂浪士四十七士が討ち入りを果たした日にちなんで「義士祭」が開催されます。
剣豪であった安兵衛をしのんで日本刀を使った剣武(剣道形)が披露され、討ち入り衣装に身を包んだ地元の子どもたちが「えい、えい、おー!」と勝ちどきをあげる様子は、見ていてとても微笑ましいものです。
城下町の面影を残す寺町通り
新発田市街の一角には、11軒の宗派の異なる寺院が立ち並ぶ『寺町通り』があります。
法華寺、蓮昌寺、真称寺、瑞雲寺、宝光寺、三光寺、託明寺、相円寺、福勝寺、顕法寺、長徳寺といった各寺院が軒を連ねる風景は、城下町の面影と歴史を感じさせてくれます。
一般的に城下町では、城を中心に武士の居住区画、町人の居住区画、そして最も外側に寺院群を配置するという構造になっており、新発田市の寺町通りもその伝統的な城下町の配置を現在に伝える貴重な街並みです。
エメラルドグリーンの名湯『月岡温泉』
新発田市の温泉といえば、全国的にも有名な『月岡温泉』は絶対に外せません。
その美しいエメラルドグリーンの湯色と、温泉街の魅力について詳しくご紹介します。
硫黄含有量国内随一の天然温泉
月岡温泉は大正4年(1915年)に開湯した温泉で、全国でも有数の硫黄含有量を誇ることで知られています。
石油の掘削中に偶然温泉が湧出したことが始まりとされており、当時は何もない場所でしたが、現在では多くの旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街となっています。
特徴的な泉質とエメラルドグリーンの湯色
月岡温泉の最大の特徴は、まるで入浴剤を入れたかのような美しいエメラルドグリーンの湯色です。
泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉」で、弱アルカリ性のため皮膚への刺激がマイルドと言われています。
興味深いことに、月岡温泉の湯色には「7つの顔がある」と言われており、普段は鮮やかなエメラルドグリーンですが、季節や天気、気象条件によって乳白色に変わったりすることもあります。
この色の変化も月岡温泉の魅力の一つです。
共同浴場「美人の泉」
月岡温泉には『美人の泉』という共同浴場があり、宿泊客だけでなく地元の方も多く利用されています。
硫黄成分の含有量は国内随一で、入浴後に肌の滑らかな感触を感じられることから多くの方に愛されています。
- 営業時間:10:00~21:30(受付終了20:30)
- 定休日:火曜日、第三水曜日
- 利用料金:大人550円、小人330円
- 泉温:51℃
- 一般的に期待される効果:神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、健康増進などと言われています
情緒あふれる温泉街散策
月岡温泉は「歩きたくなる温泉街」としても評判で、様々なお店や施設が点在しており、浴衣姿での散策を楽しむことができます。
足湯「湯足美」と月あかりの庭
温泉街には無料で利用できる足湯『湯足美(ゆたび)』があります。
月岡温泉の名湯を100%源泉掛け流しで楽しむことができ、散策途中の休憩にぴったりです。
夜には色鮮やかな和傘を使ったライトアップも行われ、とても幻想的な雰囲気になります。
2018年に誕生した観光庭園『月あかりの庭』では、色とりどりの行灯が50本並ぶ庭園を無料で見学することができます。
夕刻からは幻想的な世界が広がり、浴衣と一緒に撮影すれば素敵な思い出になること間違いなしです。
温泉街グルメと地元食材
月岡温泉街には、新潟の特産品を活用したグルメスポットも多数あります。
せんべいの手焼き・絵付け体験ができるお店や、新潟の地物を扱うセレクトショップなど、温泉以外の楽しみも豊富に用意されています。
多くの店舗では新潟の海産物や漬物などの試食も楽しめ、温かいご飯が用意されているお店もあるため、お腹が空いた時にも安心です。
月岡温泉は子連れでも安心して楽しめる温泉街です。
足湯は無料で気軽に利用でき、温泉街の散策も平坦な道が多いのでベビーカーでも歩きやすくなっています。
夜のライトアップは幻想的で、家族での記念撮影にもぴったりです。
新発田市自慢の特産品とグルメ
新発田市は豊かな自然に恵まれた農業地帯でもあり、全国に誇れる特産品が数多くあります。
地元ママの視点から、特におすすめしたい特産品とグルメをご紹介します。
県内一の産地『新発田産アスパラガス』
新発田市で最も有名な特産品といえば、間違いなく『アスパラガス』です。
新発田市は新潟県内一のアスパラガスの産地として知られており、その品質の高さは県外でも評価されています。
極太アスパラ「ふとっパラ」の魅力
新発田産アスパラガスの中でも特に話題になっているのが、5月に収穫される極太アスパラ『ふとっパラ』です。
通常のアスパラガスよりもはるかに太く、驚くほど甘くて柔らかいのが特徴です。
良質な堆肥を使用することで、柔らかく甘味のあるアスパラガスが育つと言われており、春だけでなく夏も収穫されます。
シャキシャキとした食感で、噛めば噛むほどジューシーな旨味があふれてきます。
紫アスパラガスという珍しい品種
新発田市では、生食も可能な『紫アスパラガス』という珍しい品種も生産されています。
紫アスパラガスは一般的なグリーンアスパラガスとは異なる色合いで、見た目にも美しく、アントシアニンなどの成分も含まれています。
アスパラガスは新発田市内全域で広く栽培されており、多くの農家さんが丹精込めて育てています。
新発田市のブランド食材
新発田市には、アスパラガス以外にも全国に誇れるブランド食材がいくつもあります。
越後姫いちごと新発田牛
『越後姫』は「可憐でみずみずしい新潟のお姫様」というのが名前の由来の新発田市のブランドいちごです。
果肉が柔らかく甘味と酸味のバランスが絶妙で、芳醇な香りが特徴的です。
『新発田牛』は2021年春に地域ブランドデビューした和牛で、新潟県内で育てられた黒毛和牛「にいがた和牛」の中で、新発田市内での飼育期間が最も長く、肉質4等級以上に限定した上質な肉質を誇る厳選和牛です。
美しい霜降りと柔らかな肉質で、口に入れた瞬間に脂が溶け出す至福の口当たりを楽しむことができます。
地元で愛される老舗の味
新発田市内には、長年地元の方に愛され続けている老舗のお店もたくさんあります。
地元の食材を活用した郷土料理として、糀や味噌の旨みを活かした「飯ずし」や「やろまま(やろうもち)」なども伝えられています。
新発田市は米どころでもあり、豊かな水源に恵まれた土地で育つコシヒカリは県内でも有数の品質を誇ります。
新発田市の特産品は、子育て世代にも嬉しい食材ばかりです。
アスパラガスは栄養価が高く、子どもの成長にも良い野菜として知られています。
越後姫いちごは甘くて食べやすいので、小さなお子さんのおやつにもぴったりです。
伝統の和菓子と銘菓
新発田市には、長い歴史を持つ和菓子店がいくつもあり、地元の方に愛され続けている銘菓があります。
老舗菓子舗『和泉屋』の名物『ごままんじゅう』は、良質なこがねもち100%の杵つき餅と北海道産小豆使用のあんこで作った大福餅に、香ばしい黒ごまをたっぷりとまぶした人気商品です。
なめらかな食感で、ごまの香ばしさとあんこの甘味が口の中で広がります。
『新柳本店』では新発田名物の『清水園まんじゅう』をはじめ、季節限定商品や新潟県産にこだわった商品など、和洋の枠にとらわれない自由な発想でのお菓子作りが行われています。
これらの和菓子は、新発田市を訪れた際のお土産としても大変喜ばれる品ばかりです。
まとめ
新発田市の有名なものについて、歴史・温泉・グルメの3つの魅力をご紹介してきました。
全国唯一の3匹鯱を配した『新発田城』や赤穂義士『堀部安兵衛』の生誕地として歴史ロマンを感じられる新発田市、エメラルドグリーンの美しい湯色で全国的に有名な『月岡温泉』、そして県内一の産地として誇る『アスパラガス』をはじめとした豊富な特産品とグルメ。
どれも新発田市を代表する本当に価値のあるものばかりです。
子育て中のママとしても、歴史を学べるスポットあり、リラックスできる温泉あり、美味しいグルメありと、家族みんなで楽しめる要素が揃っているのが新発田市の大きな魅力だと感じています。
ぜひ一度、新発田市の有名なものを実際に体験してみてくださいね。
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